平均寿命が長い国として、
日本は常に世界ランキングの上位に位置しています。
長寿であることは、健康的なライフスタイルを反映しており、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食の存在もその一因でしょう。
和食は余分な油を使わず、低カロリーながら豊かな味わいを持つ健康的な食文化です。また、平和の維持や医療技術の進歩も、日本人の長寿を支える重要な要素です。
さらに、日本の入浴習慣も健康に大きく寄与していると考えられます。

日本人ほど風呂を愛する国民は他にいない
と言われるほど、入浴は日本の文化に深く根づいています。
そして、この習慣は現代に始まったものではありません。
戦国時代に来日したポルトガル人
ジョアン・ロドリゲスが著した「日本教会史」にも、日本人の風呂好きについての記述があります。
彼は長く日本に滞在し、豊臣秀吉や徳川家康とも面会する立場にありましたが、その観察記録は高等教育を受けたポルトガル人らしい精密さではなく、むしろ率直な真実味を持っています。
彼は渡航中に見聞したアジア諸民族の中で、日本人の入浴習慣を特筆するほど感銘を受けたと伝えています。
日本人が1日に何度も入浴することや、清潔に保たれた湯殿、木造の浴場から立ち上る薬効のありそうな香りに驚嘆したのです。
日本人が古くから入浴を好んでいたことがうかがえます。
さらには
一部で、この日本人の入浴習慣が高度経済成長の礎を築いたという話もあります。
入浴は体の健康を促進するだけでなく、日々の反省や新しい発想を刺激し、ポジティブな気持ちを生み出します。
さらに、深い眠りを誘発することで心身をリセットする効果もあります。大災害を乗り越えるニュースの片隅にも、仮設浴場の話があるものです。
まさにレジリエンスに貢献しているのがお風呂なのです。
日本式の入浴文化は、今後さらに世界に広がりを見せるかもしれません。
おうちのはなしNo.323 Helth&Sanabilyより
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